アクティブラーニング授業
誰でもできる?アクティブラーニング授業
いよいよ2021年度より、中学校での新学習指導要領がスタートします。
主体的で対話的な学び、能動的な学び(アクティブラーニング)を実現しようと、多くの先生方が奮闘されています。私自身、研究主任として「子どもたちがいきいきと学ぶアクティブラーニングの創造」というテーマのもと、約5年前に福岡市で研究発表を行いました。
はっきりと申しますと、
アクティブラーニングは教員のファシリテーターとしてのスキルがないと成り立ちません。
子どもどおしを学び合わせるためには、子どもの心をつかむ導入提示・課題設定、学び合いのタイミング、子どもの言葉の拾い方、子どもと教員との信頼関係、子ども同士の人間関係作りなど様々な要素が不可欠です。結局うまく行かずに、授業崩壊に繋がりつつある授業も見たことがあります。学習塾でも導入されていると聞いておりますが、指導経験・知識の浅い指導者にはかなりハードルが高いと思います。
アクティブラーニング必要なの?
アクティブラーニングを提供することは、学習定着につながる「第一歩」であることは間違いありません。
アクティブラーニングの有用性の根拠の一つが、「ラーニングピラミッド」にまとめられた学習定着度です。

ラーニングピラミッドの系譜としてはNational Training Labolatory(アメリカ国立訓練研究所、NTL)が挙げられますが、学習定着度の記載は明記されていません。この上記の図の学習定着度は、科学的根拠が希薄と言えると思います。
しかし、約2000人の生徒を教えてきた感覚では、十分納得できます。
子どもたちが「いきいきと学ぶことが学習定着度を上げる」第一歩になることは間違いないと思います。ただ、講義型の授業も時には必要です。要するに、同じ単元であっても指導者の腕次第で授業は大きく変わり、学習定着度も変わります。